北海道で薪割り。これほどの贅沢があるのでしょうか。

大量の原木をさばきにコビト達がやってきた。

このままではバイクで走りに行けなくなるっちゅうんで、
仲間が手伝いに来た。うどん屋と板長や。ちっちゃな女の子もいる。

マイチェーンソーや。

古いスチールのチェーンソーやが、こいつはええ仕事しよる。
薪のサイズに合わせて触覚のようなガイドを付けた。
エンジンをかけるとミニトレの臭いがする。

しかし扱いを間違えると簡単に足がなくなる。

珠切りにした。

薪ストーブに入れ易いサイズに切る。
わいとこは30センチメンタルジャーニーで伊与はまだ・・16だから〜♪や。

こいつで割る「薪割りはつかれますねお父さん♪」


デカイ方はお客さんが小学生の頃からつかってた斧や。
50年は経つやろう。
むっさ重うて非力なわいは小さな斧を使っている。なのに・・・。

北の生活を愚弄する奴がいた。こいつだ!ワン・ツー・スリ。

本州から移り住んだ青二才が薪割り機をネットで購入しよった。
これやから最近の若いもんはあかんのや。
体に汗して働くことの尊さを忘れちょる。
恩師である黒板五郎さんに知れたら・・・。
「俺は心の狭い人間だから君のやり方に納得出来ない」
「子供が斧持ってんでしょうがぁ」

しかし一応、ちょっとだけ試してみた。

お”〜!
こいつが電動油圧蒔き切り機かぁ!
汗ひとつかかんわい。
ここはひとつ大人になろうじゃないか。
斧を振り回して先っぽが飛んだら危険じゃないか。
若いもんの意見を受け入れる懐の広さも必要や。
それに恩師黒板五郎さんも中ちゃんとこで製材しちょるはずや。

その後、斧は一切使ってないじゃ。

薪を積んで壁が出来た。美しいニッポン。アベソーリー。

昔は薪がいっぱい積んである家は裕福とされていたらしい。
確かに薪がふんだんにあると豊な気持ちになる。
今回は白樺の薪で壁を作った。
ナラやカシワの堅い木は火もちがええんで別に保管しちょる。
この状態で二年位乾かしたら最高の薪になるやろ。
子供の頃、婆やが読んでくれた本に「アリとキリギリス」
っちゅうのがあった。皆が遊んでいる時にコツコツ働いてた
アリさんは、その冬に暖かく暮らしたっちゅう本や。
確か作者はヘレン・ケラーやったと思う。
その孫が西川きよっさんの嫁っちゅうのは有名な話や。
北海道に移り住んで五年。
「大阪から来た人またおかしな事やってる。」と
地元の方々は思っとるやろけど、冬になって
「寒いから薪一本くなんしょ」って来てもあげへんでぇ。


薪割りも順調やから息抜きに走ったじゃ。


今回は「道東Zing」3台で幌鹿峠、三国峠に行って来た。
参加はうどん屋と板長。
わいが先頭走ってたら、ついて来ないんで心配して引き返すと
勝手に記念撮影やっちょる。とんでもない奴らや。

三国峠の下りバトル。

三国峠てっぺんからエンジン切って惰性でバトル。
ええおっさんのする事やない。
よい子は真似すんなよ。
奴らは530のチェーンでわいのは630や。
原因はいろいろあるが若いのに勝負はゆずった。

前で伏せてる大人げない板長。
その前は事前に2回もウンコして軽くなったうどん屋
当日の天気予報は曇りで気温も低かったが
意外と快適やった。
モリワキサウンドを消してご機嫌な3人。

バイクで走る為に北海道に移り住んだ奴らに
何を云っても通用しません。好きにしてください。

最後は足湯で閉め。

然別湖で足湯。
わいはのんびりできる足湯が大好っきゃ。
今回は短いツーリングやったけど楽しかった。
次は美瑛あたりに行きますか。