南斗乱れる時北斗現る。南斗白鷺拳シュウ現る!

広辞苑によるとシュウはケンシロウの可能性に賭け、掟を破る代わりに自らの手で両目を潰した男である。

釧路のシュウは車や携帯電話などの文化的な生活を犠牲にして、パンに魂を注ぐ男だ。

五歳の時からフライパンをにぎり、中学の頃には一通りの料理はこなしていた。

無添加・自然酵母でひたすらパンと向き合い、絶妙なタイミングで火の入り加減を極める。熟成可能なギリギリのところを極めてんとちゃうやろか。

こだわり過ぎるゆえ、人を使わず(任せられない)寝る間を惜しんでパンを創る。

食べ手の満足した顔を見るためだけに集中するんや。

こ奴と思った人しか愛さず、信じるのはひたすら酒だけである。

酒を食らってパンと共に熟成するのだ。

最近は酔拳も使うらしい。

その釧路のシュウが親友レイと共に「道楽」にやって来た。

シュウの店「Bake de Bay」のこだわり過ぎたパンを「道楽」で販売するために。

理由は十勝の食材を作る生産者の思いに応えるためだ。

おごりではなく、自分のパン創りに携わるもの全てに「感謝」があるのだ。

こ・・・こ奴もまた、ただの酔っぱらいではなかった!

こんなアホが存在してるとは世の中捨てたもんやないな。

と、いうことで来週から土日だけ「道楽」にパンを置かせてもらうことにした。

今日は新聞記者さんの撮影用に並べてみた。

お薦めは食パンと白樺樹液のパンで、腰があって噛むほどに味が出る。4〜5日置いたあとフライパンでうっすら焼くと絶妙な味がする。熟成INGされてるんやな。

パンはおやつやないんよ。シュウは酒の肴にしとる。
ケーキやお菓子の延長やないで。熟成っちゅうのんが違うんや。
そやからパンは焼きたてよりさめたパンが旨いんよ。

わいもパンはおやつと思っとった。間違いやったわ。
ほんまもんのパンは生きとるし、もっと格調高い食べもんや。

池田でこんなパンが入手出来るようになるのは、地域にとって「豊」なことなんやと思う。

けど釧路でお客さん掴むのに10年かかったらしい。
池田で何年かかるんやろ。わい死んでるかも・・・。

いや、わいの崇高な二枚舌で一年で浸透させちゃる。

明日も新聞社の取材やから売らへんよ。